2018/5/21〜5/28 の８日間の日程で、カナダB.C.州への視察研修を実施しました。

目的として製材技術に関連する現地の製材・加工工場及び、関連作業現場を視察し見識を広めること、並びにケローナで開催されたBC Interior Lumber Grading Championship　を見学し、現地の技術力を実感し、業務の糧とするためです。

参加メンバーは、２０１７年度第２９回枠組壁工法構造用製材選別格付競技会チャンピオン守田和史氏を含む総勢１２名。　

守田氏は現地で開催されるGrading Championship awards reception に招待を受けております。

視察行程はカナダ林産業審議会（COFI)様にPlanningをお願いしました。原木の伐採現場から構造用製材、造作関連材の加工工場、パネル組立、日本向けコンテナバンニング、住宅建築現場に至る、川上〜川下まで一連の系統的に非常に理解し易い構成になっています。

行程の概要を以下に記します。



5月21日（月）

16:50 視察団12名成田発、同日午前、バンクーバーに到着後、COFI 麓様、松沢様と合流し市内の高級住宅街を視察、散策しました。



5月22日（火）

10：00　伐採現場を見学、急斜面の林内を約30分程登攀し,重機カッターによる伐採作業を見学しました。

守田氏は現地作業の方に立木・伐木の樹種名を度々問われ、回答に窮する場面も多々ありました。

14：00　MITSUI HOME CANADA INC.様見学。材の保管、選別ライン、パネル生産、コンテナバンニングまでの工程を見学させて頂きました。　Vice President Mukai様、Makiyama様、Kusumoto様に心温まるご対応をいただきました。（鈴木社長様に感謝申し上げます。）

15：00　Yorkson Mid-rise Construction　中高層建築現場を見学しました。材の使い方、納まり等で日本の建て方と異なる部分が数多くありました。



5月23日（水）

午前　：バスにて Kelowna へ移動。

午後　： West Kelowna の Gorman Bros,Lumber Ltd を見学させて頂きました。親子孫三世代で勤務される方々が多い、現地に密着した雇用形態をとる企業です。三代目スタッフ皆様に熱心かつ丁寧にご案内頂きました。



5月24日（木）

9：00　Myra Canyon Trestles　にて山火事後の植生の更新状況を視察しました。　　　

13：30　Tolko  Industries  Ltd  を訪問、見学させて頂きました。204スタッドを生産主体としている Millで、徹底した省人化が図られていました。



5月25日（金）

8：00　大会前日の審査員による協議会の様子を見学させて頂きました。審査員が翌日の競技に使用する競技用材を選考するための討議の場です。

視察団メンバーも、各々熱心に競技用材を観察していました。



5月26日（土）

10：00　Grading　Exam　開幕。日本の大会とは異なる雰囲気、緊張感の中で静寂な時間が流れました。

18：00　awards reception and dinner に参加、日本からの視察団は大歓迎を受けました。

Japan's champion の守田氏が、挨拶のスピーチをされました。COFI 麓様の事前の発音特訓のお陰で、かなり上手く出来たようです。（ご本人談）



5月27日（日）

10：00　Kelowna Airport 発、バンクーバー経由にて成田へ　

5月28日（月）

15：15　成田着、視察団メンバー12名、病気・けが・事故なく無事に帰国いたしました。



　　☺ お世話になったカナダ林産業審議会（COFI) の皆様、ありがとうございました。　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　Mr. Shawn Lawlor

　　　　　　　　　　　　　　　Mr. Hidehiko Fumoto

　　　　　　　　　　　　　　　Ms. Eriko Matsuzawa

　　　　　　　　　　　　　　　Mr. Wayne Iversen

　　　　　　　　　　　　　　　Mr. Gary Desrosier



　今回のカナダ製材技術・製品視察団にご参加下さった企業様のご理解に厚く御礼申し上げます。